コンピュータ関係の仕事
この１０年一番様変わりの激しいのが、コンピュータ、パソコン系の仕事です。コンピュータ関連の職種は、他の職業よりも『適性』が重視される傾向があり、適性試験の結果は仕事の実績でも確認することができます。ゆえにＩＴ系の就職では適性検査が行われることが多いと考えて良いでしょう。
『ＩＴ系』とひとくくりで語られることの多い、コンピュータ関連の職種ですが、実際には職種間の関連性は低いといえます。たとえば、混同されがちなプログラマーとＳＥは似て非なるもので、大工と設計士、あるいは医師と看護師の関係に似ています。
またＩＴ系の職業は、今後もより専門的に細分化されることが推測されています。
ＷＥＢデザイナー
ＷＥＢデザイナーとはインターネット上に設置するホームページのデザイン、制作全般にわたり活動する職業です。
中には、顧客の要求分析など、システムのＳＥに相当する作業をこなす技術者も存在し、ＷＥＢデザイナーはコンサルタントに近似しているとも言われています。
１０年前に比べ作業単価はおそろしく下落しましたが、仕事そのものは依然豊富です。請け負い仕事になることが多く、中小企業が多いのも特徴です。
システムエンジニア
企業と契約を結ぶ外注として、あるいは電算室勤務者として、経理、総務、生産管理などの情報システム設計と開発を行う職業で、頭文字から通称「ＳＥ」と呼ばれます。
現在、ＳＥを名乗る技能職は数多く居ますが、厳密な意味でＳＥたる能力を持つ技術者は殆ど存在しません。
たとえば、有名メインフレーマーの社員でさえ、入社２年目でＳＥを名乗ったりするのが日本の現状です。名刺にＳＥとあっても直ちに信用したり、尊敬の念を抱くのは回避したいところ。
一方、年齢が若くても手練れのＳＥが存在し、実力主義の世界という側面があるのがＳＥという仕事です。
プログラマー
ＳＥが設計したシステムを構築する為、コンピュータ言語をプロミングする仕事ですが、
ルーチン制作しかできないプログラマーから、基本仕様書の制作が可能なシニアプログラマーまで、能力差の大きい職種です。
取引先の要望に振り回されることが多く、過酷な超過・深夜残業、クライアントのプレッシャーに耐えることを要求される職業です。
また、納期間近になると、どういう訳か必ず工程が遅れるという不思議な職種でもあります。
ＯＡインストラクター
ＯＡ機器の機能説明、操作方法指導などが主な業務になります。
多くの場合メーカーの社員がＯＡインストラクターの人にあたりますが、近年、派遣契約を結んだ外注社員を錬成するケースも増えています。
セールスエンジニア
セールスエンジニアとはコンピュータなどＯＡ機器における商品機能の知識を習得し、セールスを行う販売員です。
ユーザーからの質問や商品のアフターサービスまでを担当しますが、中小企業では時にプログラマーやＳＥの作業を担当することもあります。
そんなところから、練度の低いＳＥよりもセールスエンジニアの方が良い仕事をする場合も少なくありません。
キーパンチャー
キーパンチャーは昔から派遣社員比率の高い職種です。棚卸し数量など数字入力、アンケート、手書き原稿、名刺等、各種データをコンピュータに入力します。
膨大なデータ量を正確に、速く入力する事が要求される為、それなりのタイピング能力が要求されますが、作業そのものは簡単なため、学生アルバイトでキーパンチャーというケースも珍しくありません。
また、キーパンチャーは作業自体タイピストに近く、そのためか普通、女性が従事する職業です。